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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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窯焚きが終わりました(byけい)

昨晩、夜中の零時半に窯焚きが終わりました。
丁度、丸5昼夜焚いたことになります。
うちの窯の最大の特徴は、最後に燻すことです。
普通の終わり方は(たとえば信楽焼き)、最後に薪を放りこんで、口を閉めて、泥を塗って、それで終わりです。
うちに窯は、最後が戦いなのです。
まず大量の泥を練っておいて、大量の薪を放り込みます。そして、後ろの煙道(窯とエントツをつなぐ筒)を遮断するのです。それをダンパーといいます。写真はダンパーをするところです。
窯焚きが終わりました(byけい)_c0178008_22405953.jpg

ダンパーをすると、あらゆる隙間から煙がもうもうと出ます。練っておいた泥を、その隙間に向かって投げつけ、隙間をふさぎます。20分くらいすると煙も落ち着いて、出なくなります。それで窯焚きは終了です。
いえ、まだありました。その後2時間くらい宴会をするのです。
私の友人は、3人窯焚きのあとボヤを起こしています。3人とも窯焚きが終わって2時間以内なのです。だいたい同じパターンですが、煙道の周りの木は、長い間に炭化して燃えやすくなり、火を止めた後に発火するのです。
私の窯を煙道の近くには木がないので大丈夫のはずですが、念のため2時間は窯から離れません。つまり乾杯をして、宴会が始まるというわけです。これも仕事の一部ですかね。まあ酒飲みはなにかにつけて理由をつけ、酒をのむ理屈をつける典型かもしれません。それにしても、窯焚きが終わった後の、ビールのうまいこと!これはどんなにお金を積んでも、味わえるものではありません!
次の窯焚きは来年の4月です。次回は窯焚きの手伝いを募集します。主に薪運びですが、窯焚きに興味ある人はご連絡ください。
by sueki-k | 2008-09-23 23:00 | 窯焚き&窯の話