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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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お皿が反るー「締め」について

先日、私の陶芸教室の生徒の作品がご覧のように反りました。
お皿が反るー「締め」について_c0178008_20254317.jpg

これは粉引という種類の焼物です。
上から見ていると分りにくいですが、横から見るとこうです。
お皿が反るー「締め」について_c0178008_20264130.jpg

写真では分りにくいかもしれませんが、相当反って真ん中が持ち上がっています。
焼物をやっていると、こういうことが起きます。
理由はいろいろ考えられるのですが、一つは、「締め」が足りないということがあります。この「締め」について、きょうはお話しましょう。
「締め」というのは、土の密度を高めることを言います。土がゆるんでいると、キズになったり、歪んだりします。それで作陶のときに土を締めます。やり方は「羽子板」という板で叩いたり、指で押さえたりします。
ロクロをする時に、最初に覚えるのは「土殺し」です。これは一種の「締め」です。

上の皿が反った理由の一つに「締め」が足りなかったのではないかということが考えられます。

これに関して、次の焼物の話は「土殺し」と「土のメモリー現象」について書きましょうか。
ではまた・・・
by sueki-k | 2012-09-06 20:38 | 焼物の一般的な話