先日、窯焚きの写真を載せました。
灯油窯ですが、炎がでていました。あれは還元という焼き方です。
焼物の窯焚きは2種類あります。酸化と還元です。
解りやすくいうと、酸化とは酸素をたくさん入れながら焼く、還元というのは酸素を少なくして焼く焼き方です。
鉄を例にして説明します。
鉄は本来の鉄の色と、錆びた鉄の色があります。錆びると錆び色になります。茶っぽい色です。あれは鉄と酸素が結びついた色です。つまり酸化で焼くと、鉄分は酸素と結びついて鉄さびの色になります。茶色になるのです。ところが還元、つまり酸素不足で焼くとブルーになるのです。
これ私の水指です。還元で焼いたので青磁のような色になります。
銅はもっと極端で、還元で焼くと赤になり、酸化で焼くと緑になります。緑は緑青の色です。
さて、明日はラジオの収録があります。