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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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森の話(byけい)

ここのところ灯油窯の注文があり、制作しています。また、陶芸教室の作品も焼かなければなりません。ところが春になって、作品がどうも乾きにくい。1ヶ月前と様子がだいぶ違います。そこで思ったのは、ここは森の中。春になると、木々が一斉に水を吸い上げます。そこで湿度がぐんと高くなるのです。木は冬に伐るのがいいらしい。というのは、春以降は木が水を含み過ぎるからです。
ものの本によると、雨後の森は1ha(100m四方、3000坪、我が家の倍くらいの広さ)あたり10トンもの水を蒸発させているという。すごいですね。
森はある意味で、地上に浮かぶ湖です。そして我が家はそこに浮かぶ船でしょうか。こういうとロマンチックですが、湿度が高いのが悩みです。カビが来ますからね。でも人類は森から生まれたといいます。砂漠と比較したら、湿度くらいは贅沢な悩みかも知れません。
森の話(byけい)_c0178008_2175535.jpg

森といっても今は2種類あります。雑木林(自然林)と杉林(人工林)。私の敷地は雑木林です。主にコナラ、山桜、紅葉、栗等。樹齢40~50年くらいでしょうか。雑木林はいいですよ。冬は日当たり良く、夏は木陰を作ってくれる。また、小鳥たちもたくさんやってきます。動物もいろいろいますしね。数年前、カモシカがうちの庭にいて、眼があっても逃げません。秋は「サワモタセ」というおいしいキノコがたくさん採れます。
杉林は暗いですね。且つ、今は人手がなく、枝打ちも間引きもできなくてほったらかしで、なおさら醜い。なんでもそういう状態は杉もストレスがたまって、なおさら花粉を飛ばすという。人間は復讐されているのです。
私の家に来る途中はに杉林がたくさんあります。倉渕は林業の村なので、戦後植林をたくさんしたのでしょうね。
私の家の回りだけでもなんとかしなくてはと思っています。
で、その続きは明日。

追記;明日、ラジオ高崎で、先日の窯だしの放送があります。時間のとれる人は聞いてください。
□番組名/COLORS(カラーズ)
□時  間/午前11時~11時54分の間で
            *再放送 午後10時~10時54分  
by sueki-k | 2009-05-12 21:27 | 佐藤けいのエッセイ