人気ブログランキング | 話題のタグを見る

陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

suekinokei.exblog.jp
ブログトップ

煙突の話(けい)

きょうは窯焚き5日目。予定としては明日のお昼ころ焚き上がる予定です。
きょうは煙突の話をします。、大事な話なのですが、今窯焚きの真最中なので、手っ取り早くお話します。
窯というのは煙突がないと燃えません。但し昔の窯は煙突なしです。というのも斜面に窯を築いたので、窯自体が煙突なのです。
煙突の話(けい)_c0178008_20592876.jpg
何故煙突が必要なのかというと、煙突は温度が上がってくると、空気を引く力が出てくるのです。煙突をストローとすると、ストローで吸い上げる感じです。これを《引く力F》とすると、Fは高さに比例します。つまり、高さが倍になると、Fも倍になります。Fを大きくするには、レンガを積んで高さを高くしてやれば良いのです。もう一つ大事な要素があります。Fは、煙突の中の温度から外気の温度を引いた数に比例します。例えば、外気温が零度とします。煙突の中の温度が100度と200度ではFは倍になります。窯を焚いてゆくと、だんだん焚き口からの空気の吸い込み方が大きくなります。それはちゃんと理由があるのです。
これ、実は難しい式があるのですが、割愛します。意味だけ理解してください。
その式にない要素があります。それは煙突の太さです。煙突の太さを倍にしても引く力は変わりません。但しうんと細いと空気も流体ですので、流れが悪くなり引く力は小さくなります。基本的には関係ないということです。
ちょっと専門的な話になりましたが、知っておくと役に立つこともあるでしょう。
きょうはこの辺で・・・
明日はいよいよダンパーです。
by sueki-k | 2009-04-18 21:13 | 焼物の専門的な話