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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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釉掛けの日(by 弟子)

今日は釉掛けの1日でした。明後日の本焼きに向かってますが、一昨日の素焼きの日から釉掛けの準備をしてました。
弟子の私はもっぱら黒マット釉の陶板を霧吹きで吹きかけていました。先生が最初に素焼きの器にひしゃくで掛けた後の最後の仕上げです。
釉掛けの日(by 弟子)_c0178008_12492960.jpg

まず、この黒マット釉の特徴ですが、とても沈殿しやすい。この沈殿することを京都では「イサル」と言い、信楽では「イツク」と言うと今日先生が教えてくれました。という訳で、この黒マット釉はとても「イサリやすい」です。すぐうわ水が透明になってきて底に固まりやすい。一昨日の釉掛けの準備の日にはこの底に固まった釉の塊をうわ水と混ぜることをします。それでも半日もすればまた「イサってしまう」わけですが、1ヶ月イサッたのと半日のとでは戻るスピードが全然違いますから。
黒マットの陶板はきれいにムラ無く仕上げないといけないので、釉のたまりやたれたところは薄くけずり、また薄いところは厚めに霧吹きしなければなりません。ちょっと厚いと縮れたり、逆にちょっと薄いと黒くならないで茶色になってしまうので、神経質にふっかけます。
私はまだ腹筋が弱いらしく、この霧吹きの仕上げが甘くなりがちです。中学校の吹奏楽の人が過呼吸で倒れたりすることがあるみたいですが、1日吹いてるとクラクラしちゃいますね。
by sueki-k | 2008-11-28 12:50