陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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反省

昨日から窯詰めが始まりました。
ところが、制作時間がなくて、後ろ半分は空です。30年焼物をやっていて、こういうことは初めてです。
反省しました。どうしてこんなことになってしまったのか。
理由はたくさんあります。で、二度とこんなことがないように、いくつか人生の改定をしようと思いました。その一つとして、このブログはやはり週に一回にしようと思います。
単純計算で、ブログを書くのに30分とします。すると週一にすることによって週に3時間節約になりその分制作に当てられます。年に150時間!
今回、ある注文が出来ませんでした。1時間で出来る仕事だったのですが、それすら出来なかったので、今、絶望の気分です。
なので、皆さん申し訳ありませんが、これから週一回のブログに変更します。
書きたいことは山ほどあるのですが、制作を優先します。悪しからず。

さて、何時の更新にしましょうか。
週はいつ始まるのでしょうか。
英語だと、sunday(日),monday(月),・・・ですね。
ところが、フランス語では、lundi(月),mardi(火),・・・です。
日本語はどうでしょうか。月、火、水、木、金、土、日、ですよね。
とすると、このブログも月曜の午前0時0分に更新ということにしましょうか。
みなさん、これからは、週に一回ご訪問ください。
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by sueki-k | 2012-09-28 00:00 | その他

土殺し

先日「土を締める」という話をしたので、ついでに「土殺し」という話をします。
これはロクロの時の用語です。
ロクロをする時に「土殺し」ということをします。最初手の中で土が暴れています。それを均一にしないとロクロはできません。土を上にグッと延ばしたり縮めたりすると土が暴れなくなり、こちらのいうことを聞いてくれます。それを「土殺し」というのです。
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この状態のものを上にあげます。
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そして元に戻す。
これを何回か繰り返すと土が死んで、いうことを聞くようになります。
これは以前に言った、「土を締める」ことに通じます。ここまでやってあげると、素人にもかなりロクロが挽けます。

以前、岩手県遠野市に住んでいた頃、私の工房に女優の山本陽子さんがいらっしゃったことがありました。ロクロをやりたいというので、土殺しまでやってあげて、さあ、やってみてください、とやらせてあげたら、うまくできました。でも、最後にグニャとなっていましました。でもさすがだな、と思ったのは、そのグニャを面白いと言い、これ楽屋で使うから焼いてちょうだいと言いました。あれ、どうなっているかな?
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by sueki-k | 2012-09-27 00:00 | 作陶

キンエノコロ

ネコジャラシという草があります。これはエノコロ草というのが本当の名前です。とてもポプラーな草ですが、うまく使うと風情があります。
私は27歳の時に京都の河井武一という先生に弟子入りしました。
ある時、客間にこのエノコロ草がかっこよく活けてあったのを覚えています。
この仲間でキンエノコロというのがあります。
これがそうです。
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これ、鉢植えにするととても可愛いので、今年は種を採って、私の小さな植木鉢に種播きしようと思っています。
それにしても、ここは去年埋め立てした我が家の駐車場なのですが、ご覧のようにキンエノコロが群生しています。この種どこから来たのでしょうか。不思議です。
植物の世界は、我々動物には考えられないことが存在するのでしょうか。
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by sueki-k | 2012-09-26 00:00 | 山野草

三上

三上という言葉をご存知でしょうか。
ミカミではありません。サンジョウです。
広辞苑を引いて見ましょう。
さんじょう〔三上〕;文章を作るに最もよく考えがまとまるという3つの場所、即ち馬上、枕(ちん)上、厠(し)上。
現代だと馬上は車に乗っている時ということになりましょうか。
これは文章にかぎらず、物を考えるのに最も適した場所が三上なのだろうと思います。この場所は他にやることがないからです。
実は、今度の龍のオブジェは車に乗っている時に思いつきました。創作にかかるといつも何を作ろうかと考えていますが、一番雑念がないのが三上なのでしょう。昔の人は解っていたのですね。
でも、今のトイレは明るいので、私は読書の時間にしています。これで年間何冊かの本が読めます。

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この実、ご存知でしょうか。
これはヤマボウシに実です。ヤマボウシの花はご存知の方が多いと思いますが、実は知らないでしょう。こんな可愛い実がなります。
これ、今年は焼酎に漬けようと思っていましたが、不作のようで少ししか、なっていません。
来年に期待しましょう。
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by sueki-k | 2012-09-25 00:00 | 佐藤けいのエッセイ

指物

焼物の制作方法として、いろいろなやり方があります。
ロクロ、型起こし、タタラ成形、手捻り等。
その中で指物というのがあります。
タタラ成形の一つです。タタラというのは、粘土の塊をスライスしたものを言いますが、それを組み合わせるのが指物という技法です。
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これがスライスしたタタラです。これを組み合わせるので、なんだか焼物を造っている感じがしません。木工のような感じです。釘の代わりにドベという粘土の泥を使います。するとこんなになります。
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今、高崎のシャブシャブの店「丹涼」から四角い花器を作って欲しいという以来があり、作っています。この場合やはり手捻りではなく、指物でしょうね。
上の花器は、二つで長四角になり、少しずらすと別の形になるようにしました。また片方には模様を描き、もう片方は無地(須恵器)にします。使い方でいろいろ楽しめると思います。
4つ頼まれたのであと二つは細長い四角と、背の高い四角にしようと思っています。
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by sueki-k | 2012-09-24 00:00 | 作陶

メダカの話

我が家にはいろいろな動物がいます。犬3匹と猫1匹、ニワトリ3羽、下の池には山女、インコがいましたが、先月死んでしまいました。
これは飼っているわけではありませんが、ムササビが森に住んでいます。又、つい昨日、リスを初めて見ました。
もう一つ、メダカを飼っています。黒メダカです。
赤いメダカはホームセンターで売っていますが、黒メダカは売っていません。(たまに売っていることがあります。)この黒メダカは絶滅危惧種と言われています。昔は小川にいくらでもいたのにね。
我が家はこの黒メダカを増やそうと大きな鉢に飼っています。水草を入れておくと、卵を産んで、ゴマ粒より小さい子メダカがかえります。でも放っておくとこの子メダカを親メダカが食べてしまいます。ですから見つけ次第別の鉢に移さなければなりません。
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今子メダカが100匹くらいかえりました。でもこれを冬越しさせると一気に数が減って10匹以下になるので、そうさせないことが今の課題です。
どうしたらよいのでしょうか。
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by sueki-k | 2012-09-23 00:00 | 動物

真球

本日、やっと龍が完成しました。先日紹介した龍に黄土を塗り、鱗を釘で描きました。
それがこれです。
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これで完成ですが、こういう大作は乾燥時にキズがいきます。そうならないように祈るばかりです。
そしてきょう、この龍が抱く玉をロクロで挽きました。
これです。
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これ高さと径を同じにしてありますが、完全な球ではありません。上から見ると真円ですが、横からみると真円ではありません。つまり真球ではないということです。
さてどうしたら真球(どこからみても完全な円になる、完全な球という意味です)にできるでしょうか。明日からの課題です。
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by sueki-k | 2012-09-22 00:00 | 作陶

物造りの手法

せっかくなので、きのうの話をもう少し深く掘り下げます。

志村ふくみさんという染織作家がいます。京都にいた時にちょっと縁があったのですが、彼女は人間国宝になりました。以前、志村さんのお弟子さんが我が家の泊まりました。その時に聞いたのですが、志村さんは何かを作る時に、まずイメージを作り、さてそれをどういう方法で作るか、と考えるのだそうです。一般的に考えるとそれは当たり前と思われるかもしれませんが、工芸の場合以外とそうではありません。まず手法ありき、で手法からなにができるかを考えます。

今回「龍と玉」という作品を思いついたとき、さてどういう方法で造ったら良いかを考えました。試行錯誤して、最後に固まりから造ることを考えました。
それで志村さんのことを思い出した訳です。
今回のことでまた作陶技術が深まった気がします。

さて、今、フツジグサが満開です。10個は咲いているでしょうか。
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by sueki-k | 2012-09-21 00:00 | 作陶

オブジェⅤ

今回の最大の作品はこれです。
まだ未完成で、これからまだまだ手がかかります。
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これに今日黄土を塗りました。
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これをこれから、釘でウロコを描きます。
最終的には立てて玉を抱かせます。
こんなイメージです。
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これはエスキースとして造りました。
名前も決まっています。
「龍と玉」大きさは高さ70cmと巨大です。

いや、苦労しました。
最初手捻りで作りましたが、形がきれいにいきません。次にタタラを丸く巻いてみましたが、これもうまく行きません。最後に塊で作りました。塊でこの形にして、それを6等分にし、更にそれを半割にし、中をくりぬき、最後にまたくっ付けました。これが一番形はきれいですが、やってみて判りました。このやり方だと土が締まっていないので、すぐキズがきます。それを修復しながら作りました。
さて、焼き上がりは無傷で出てくるでしょうか。
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by sueki-k | 2012-09-20 00:00 | 作陶

オブジェⅣ

今、今度の窯に向けてオブジェを造っています。
前回の窯で3個造ったので、これは4作目ということになります。
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これ長さが60cmくらいでしょうか。大きいです。
今は茶色ですが、これをうちの窯で焼くと黒くなります。
塊のように見えますが、中は空洞です。
これは手捻りという手法で造りました。手捻りは縄文土器を造る時にされた方法で、別名「紐造り」とも、「輪積み」とも言われます。要は粘土の紐を作っておいてそれを積んでゆくのです。ロクロだと円しか出来ませんが、手捻りだとどんな形も出来るというのが利点です。その代わり時間がかかります。
私は作品的なものは手捻りで造るようにしています。
焼物は「手捻り始まり、手捻りで終わる」とも言われ、基本中の基本です。
うちの陶芸教室ではまず手捻りを教えます。それが出来るようになると取りあえず何でも出来るようになります。時間さえかければこんな大きな作品すら出来てしまうのですからね。
さて、この作品、タイトルをなんとしましょうか。
作品名も創作の一つ。重要です。
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by sueki-k | 2012-09-19 00:00 | 作陶