陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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高台の役割⑫⑬

高台の話をいろいろ書いてきましたが、何故こんなことを思いついたのか。
話は30年前に遡ります。
私が独立して間もない頃です。テレビで「百万人のクイズ」(確かこんなタイトルだったと思いました)というのがあって、鈴木健二というアナウンサーがクイズを出していました。それに「高台は何のためにあるのか」というクイズがあったのです。
今回の合宿で最後に残、クイズの答えでした。
賞品は私の灰被りの花瓶でした。
正解を出したのは、うちの生徒の一番のベテランでした。さすが。

さて、答えです。
⑫「歪まないため」です。
分りやすい例としては、お皿がいいでしょう。
お皿に高台をつけないと歪みやすくなります。
テレビの答えはこれでした。でもその時私が思ったのは、「いや、それ以外にもたくさんあるんだけどなー」でした。
それで今回のクイズとなったわけです。

一つ追加です。忘れていました。
⑬「断熱のため」です。
湯のみに熱いお茶を淹れたとして、高台がないと熱くて持てません。その時のワンクッションとして高台は有効です。

いや、いろいろあるものですね。高台の話は今日で終わりにします。

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ヒツジグサが咲き始めました。
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by sueki-k | 2012-08-30 22:18 | 焼物の一般的な話

高台の役割⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪

高台の役割の話を丁寧にやっていると時間がかかりますので、きょうは一気に書きます。

⑤釉をかける時に便利。(手に持って掛け易い。)
⑥釉が流れるのを防ぐ。(碁笥高台だと釉は流れ易い。)
⑦乾燥し易い。(底が浮いているほうが乾燥し易い。これは結果的にキズを防ぐ。)
⑧重ね易い。(これは焼く時にも、収納する時にも有効。)
⑨引っかかり易い。(茶道のときに、茶碗を左手に持ってお湯をこぼす。その時に高台がないとやりにくい。)
⑩ ⑨に通じますが、高台があった方が底が焼けやすい。
⑪底に釉を掛けられる。(釉が掛かっていないところはカビが来易い。高台があると底に釉が掛かり、カビが来にくくなる。)

さて、あとひとつあるのですが、考えてください。
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by sueki-k | 2012-08-30 00:38 | 焼物の一般的な話

高台の役割③④

高台の話に戻します。
③美的な役割④宗教的な役割
というのがあります。

私はよく「高杯(タカツキ)」というのを造ります。これは高台が高くてお洒落なのです。
食卓は大体平坦で変化がありませんが、高杯は背が高いので変化があります。
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これが高杯です。
横から見るとこうです。
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馬上杯というのがあります。これは、ぐい飲みの一種ですが、馬に乗っていても持ちやすいように、高杯の形をしています。
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その他、須恵器の初期のもので、高台が50cmくらいのものがあります。これは神に捧げる意味合いがあり、宗教的なものです。

高台の話はまだまだあります。
明日はまとめてたくさん書きましょう。
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by sueki-k | 2012-08-27 23:06 | 焼物の一般的な話

皆さん、茜の花ってみたことあるでしょうか。
茜は昔からある「茜色」の染料の植物です。この辺にたくさん自生しています。
茜ちゃんという女の子もいるくらいポピュラーな名前ですが、茜の花を見たことのある人は少ないのではないでしょうか。
こういう花です。
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名前の割りに地味な花ですね。
葉っぱはこうです。
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ちょっとボケでいますが、ハート型の葉っぱで、茎に細かいトゲがあるので、すぐ分かります。
これ、栽培したことがないので、今年は種を採って鉢に蒔いてみようと思っています。どうなりますか。
根っこが染料の材料になるので、いつかたくさん増やして染めてみたいですね。

今年は残暑というより真夏が続いている感じで、我が家も暑いです。と言っても、我が家の夏の最高気温は30度ですので、クーラーはありません。
暑いけれど、なんとなく秋の気配がしてきました。
赤トンボが今年はたくさん飛び始めています。
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萩も咲き始めました。
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by sueki-k | 2012-08-26 23:15 | 山野草

高台の役割②

昨日の話の続きです。
高台には様々な役割がありますが、そのうち重要なのは②「重さ(軽くする)」です。
まず、図を見てください。
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左上はロクロを挽いた状態です。それを削ると右上になります。
理想をいうと縁から底まで同じ厚さが良い。でもそうなると不安定になります。そこで高台が必要になってきます。それが昨日の①です。
高台をつけることによって、本体を薄く削ることが出来ます。これが高台の重要な役割です。

形を重視して、わざと高台をつけないこともあります。
例えばこの湯のみ。
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これには高台らしきものがありません。が、裏返すとこうです。
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こういう高台を「碁笥底」といいます。碁笥とは碁石を入れる木の容器です。
これが碁笥です。
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これの裏はこうなっています。
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図をみていただくと分りますが、碁笥底は余分な肉がついていて、重くなります。重くてもいいから形を重視する時に碁笥底にします。

さて明日は、焼物から離れて、いろいろな花が咲いているので紹介します。
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by sueki-k | 2012-08-25 19:44 | 焼物の一般的な話

高台の役割①

インコのグミが死んで、それに関して書きたいことがたくさんあるのですが、今日は高台の話をします。というのも、先日息子から電話があったからです。「お父さんのブログ読んでみたけど、これだと野草好きのおっさんのブログみたいになってしまう。焼物に関して書くことがたくさんある筈なのに、もったいない。」
なるほど、そうでした。私は陶芸家でした。書きたいことは山ほどあります。
で、息子の忠告にしたがって、今日から3日に一度は焼物の話をしようと思います。
専門的なことから素人にも分りやすいことまで、いろいろ書きます

さてその第一弾は高台の話です。先日の陶芸合宿で「高台の役割」というクイズを出しました。私が用意した答えは7つプラス2つ、合計9つでしたが、実際には12個の答えが出ました。

答えの前におことわり。「高台」は「タカダイ」ではありません。「コウダイ」です。焼物の茶碗の下に付いているものです。

役割の1つ目は、「①器の安定のため」です。仮にお茶碗の裏を削って、高台無しだととても不安定です。
こういう時の発想としては「もし高台が無かったら」と考えると答えが出てきます。

さて続きは明日にします。
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by sueki-k | 2012-08-24 23:43 | 焼物の一般的な話

工房開放合宿(byめぐみ)

昨日、今日の2日間は、佐藤烓工房開放の3周年記念企画 第2弾 「工房開放合宿」でした。
第一弾の「信楽旅行」も楽しかったけど、今回もまた盛り上がりました。
通常の工房開放日は、隔週の日、月曜日なので、日曜日の夕方からみんなで温泉に行き、向かいの「桑茶カフェ」で乾杯の後、佐藤烓の特別講義「窯から見た焼物の歴史」。続いて豪華景品つきクイズ大会「高台は何故あるのか」。お料理とお酒など楽しみつつ、白熱の議論となりました。
その後はバーベキューをしながらそれぞれに雑談。なかなかお話しするチャンスがなかった会員さん同士のおしゃべりや、先生への、聞いてみたかったあんな質問、こんな質問・・・など、話題は尽きません。
さて、会員さんたちは今、企画第3弾 高崎シティーギャラリーでの「作品展」に向けて制作中。
秋の穴窯に入れる 大作の完成も間近です。
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ここに写っているのは、作陶歴の長い会員さんたちの作品です。
実にダイナミック かつ繊細。
作品に注ぐエネルギーが伝わってきて、すがすがしいものです。
仕事以外の、夢中になれる楽しいことがあるって やっぱり素晴らしいことですね。
作品展が楽しみです。
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by sueki-k | 2012-08-20 23:50 | めぐみ

グミの運命Ⅰ(byめぐみ)

3日にグミ(インコ)を籠から出した直後から、私の後悔の日々が始まりました。
なんという軽率な事をしてしまったんだろう。帰ってこなかったらどうするんだ?正直言って、そんなことは微塵も考えていなかったのです。考えていたら放さなかったでしょう。しかも、籠を開けても、グミは出ようとしなかったのです。出たがっていたわけではなかったのです。
ただ、昨日森の中や、デッキに居たグミの姿が幸せそうで、私が、もう一度それを見たくなってしまっただけなのでした。
グミの姿が見えなくなった瞬間、3年前の冬の日、逃がしてしまったグミが帰ってくるまでの3日間の苦しみが甦りました。しかし、時すでに遅し。冬で3日間の外泊ですから、この季節なら1週間?いや、2週間、ひょっとしたら一月は遊び歩いてくるかも。その間ずっと私は待ち続けるのか?考えただけで具合が悪くなりそうでした。
気が変になりそうなのを、思い切りグミの名を呼ぶことで紛らすしかありませんでした。
私は、飼っている生き物に、ものすごく感情移入するクセがあるようです。こんなことで苦しむのは、あまりにも平和だからでしょうか。情けないし、友人にも笑われるけど、どうにもなりません。
こんなことでは、家族や身近な人に何かあったら耐えられないんじゃないかと思うのですが、夫曰く、苦しみには上限があるそうで、少しほっとしました。
今回の事件は、私に冷静さがあれば起こらなかったことです。
そして、起こってしまったことに、私が冷静に対応して行動できていれば、もっと速く解決していたように思います。私の思い込み、思いすぎ、悩みすぎが事件をややこしく、悲しい結末に導いたように思えてなりません。。これ自体も思い込みすぎ?
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by sueki-k | 2012-08-18 22:01 | インコ

大事件勃発!!!(その2)

きのうの話の続きです。

インコのグミを無事に捕まえて、さてどうするか。
籠は50mくらい離れたところにあります。近くにうちの車、ハイエースがあります。めぐみはハイエースに入れようと言いました。しかし私はハイエースに放すとまた捕まえるのが大変だ、籠まで持ってゆこうと決断しました。そして、あばれないようにしっかり持って、籠までたどりつきました。そして籠に放したら、ボテっと落ちたではないですか。な、なんと、息絶えていたのです。どうやら絶対に逃がすまいと思って、しっかり押さえすぎたようです。唖然、呆然、愕然です。
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これ、8月2日の写真です。遺影となってしまいました。
この事件に関して、書きたいことがたくさんあるのですが、明日、久しぶりにめぐみに登場して頂きます。
めぐみも書きたいことがたくさんあるはずです。
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by sueki-k | 2012-08-17 20:58 | インコ

大事件勃発!!!

きょうは、きのうの予告どおり「せんびゃく堂アートフェスティバル」のことを書くつもりでしたが、延期します。
大事件勃発です。

きのうのブログで書いたように、インコのグミが逃げて2週間くらいになります。
きょう夕方、めぐみがきのう書いた近くの人の家に行きました。そして1時間くらい経った時我が家に電話がありました。「うちの作業小屋にインコが来ている。」私はすぐに行くと答えて出かけました。そしたらめぐみもそこに来ていました。その家の軽トラの上で、グミはとうもろこしを食べているではないですか。
さて、どうするか。
私はすぐに決断しました。迷わず捕まえるしかない。
そうめぐみに言って、近くまで行き、さっと手を伸ばし捕まえました。グミはギヤーと叫び、私の手の中に納まりました。
グミは凶暴です。噛まれると肉がちぎれそうになります。私はそれを知っていたので、無事お腹に抱えることができました。でも服の上からかじったので、ズボンのところで押さえつけました。
やった!捕まえたぞ!
「もう、放すものか!」
死んでも放すものか。
ところが、大逆転が待っていたのです。
まさかこんなことになるとは!

続きは長くなるので、明日書きます。
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by sueki-k | 2012-08-17 00:33 | インコ