陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

suekinokei.exblog.jp
ブログトップ

<   2011年 11月 ( 27 )   > この月の画像一覧

続・焼物は縮んで硬くなる(byけい)

きのうの話の続きです。(これ、専門的な話なので読み飛ばして結構です)

焼物は縮んで硬くなる。パンは膨らんで柔らかくなる。考えてみれば当然のことです。
焼物は大きく分けて、陶器と磁器の2種類です。
陶器の収縮率は大体12%くらい、磁器は15%くらいです。故に磁器の方が硬い。
磁器は体積が4割近く収縮します。つまり0.85×0.85×0.85=0.61
かなり縮みますね。

ある陶芸家が1合徳利を頼まれました。彼は15%縮むという計算で、1.15合の徳利をロクロで挽きました。出来上がったら1合より大分少ない徳利でした。この場合は1.0÷0.61=1.64となります。つまり大雑把に、1.6合の徳利を挽かないと1合徳利は出来ません。(この計算は磁器の場合です。)

ところで、何故焼くと縮むのでしょうか。
粘土の粒子はバラバラです。間に水分も入っています。乾くと間の水分が抜けてやや縮みます。
焼くと粒子と粒子がくっ付きます。そのくっ付いた部分を「ネック」といいます。すると間隙がなくなり縮み、かつ硬くなるという訳です。
c0178008_23182419.jpg

この話は、私が京都工芸繊維大学の時の「焼結工学」という授業で受けた話です。こんなこと知らなくても焼物は出来ますが、知っていtも損はしないでしょう。
[PR]
by sueki-k | 2011-11-30 23:24 | 作陶

焼物は縮んで硬くなる(byけい)

来週、また東京で個展があります。
10月にやったばかりなので、断わったのですが、どうしてもということで、「佐藤 火圭・器展」という形でやることにしました。器を中心に土鍋なども出します。

《佐藤 火圭・器展》
12月6日(火)~11日(日)12:00~19:00(最終日は16:00まで)
場所;六本木画廊(港区六本木7-3-4)
℡;03-6804-6797
*初日17:00~19:00オープニングパーティー&トークをやります。
東京の方はぜひお越しください。(無料ですよ!)

きょうから制作を始めました。というのも今、黒マットの陶板だけでも30枚位注文があり、上の個展の前にロクロを挽いて出掛けなければならないからです。
先程手慣らしに9枚挽いてきました。

ちょっと焼いたものと並べてみました。
c0178008_22404555.jpg

どうです?こんなに縮むのです。
土鍋類は縮み率は少ない。でも12%くらいは縮みます。これ体積にすると0.88×0.88×0.88=0.68と結構縮むのです。
焼物は縮むことにより硬くなります。
この話は専門的になるので、明日詳しくお話します。
[PR]
by sueki-k | 2011-11-29 22:50 | 作陶

石窯の魅力(byけい)

昨日の窯の写真は、単にレンガを築いただけの写真です。
そのレンガに粘土を塗って仕上げます。粘土を塗る理由は、ひとつは隙間を塞ぐのと、保温力を増す意味と、その他見栄えもあります。たとえば、粘土と一緒に石や陶片などを埋め込むと面白いでしょう。
c0178008_2113657.jpg

ところで、石窯の魅力はなんでしょう。
なんと言っても遠赤外線です。それに関しては以前のブログ(2008年11月6日「サライの付録に陶板が載りました」)に詳しく書いたのでお読みください。

つまり、美味しいというのが最大の魅力です。
世の中どんどん便利になって、料理も手間暇かけずに出来るようになっていますが、美味しさはどうなんでしょうか。

石窯の原理は簡単です。窯の中で火を燃やすと窯自体が暖まります。大体600度を越えるくらいの温度になると煤が消えて白くなります。そうしたら火を掻き出して、そこからが料理の始まりです。
まず肉などを焼きます。少し窯が冷めてきたら(といっても400度くらいはありますが)、ピザを焼きます。更に冷えて250度くらいになったらパンを焼きます。更に冷えたらクッキー、最後は我が家では焼きリンゴで閉めます。フルコースみたいですね。
大事なポイントは、火で調理するのではないということです。窯(つまりこれは石といっても良い)の放熱で調理するのです。
本当にこれで単に肉を焼いても美味しいのですよ。ピザもシンプルなのが美味しいです。パンはもう抜群です。我が家では自分で天然酵母を作って「天然酵母パン」を焼きます。
う~ん、この天然酵母も書きたいですね。その内めぐみに書いて貰います。
[PR]
by sueki-k | 2011-11-28 21:38 | 料理

石窯造り(byけい)

ブログを連続1ヶ月のつもりが、頓挫しました。
というのも、石窯を造るために知多半島に行ったからです。
24日からきょう27日まで、4日間の旅でした。

最近、石窯をよく頼まれます。
今回は、知多半島で「ホリスティックファーム」という自然農法をやっている、山本さんに頼まれました。山本さんは20年来の知人で、ハーブを中心に農業や料理教室、ハーブの講習会などをやっています。我が家のハイエースにレンガを積んで行ってきました。片道6時間の旅でした。
こんな窯です。
c0178008_23363362.jpg

これレンガを積んだだけで、未完成の状態です。
本当は、ブロックの基礎からレンガを積んで仕上げるところまで、ブログで紹介しようと思っていたのですが、現地にパソコンがないので諦めました。
来年、うちの近くの新生会という老人ホームに頼まれているので、その時に詳しくご紹介します。

それにしても石窯はとっても楽しいです。
きょう、上記のホリスティックファームの収穫祭があり早速使いました。大変好評で、「私も石窯が欲しい」という人が二人いました。

明日は石窯の魅力について書きましょう。
[PR]
by sueki-k | 2011-11-27 23:46 | 料理

人生の曲がり角(byけい)

きょう、千葉県の流山市に行ってきました。
このストーリーはとても長くなるので、きょうは簡単にお話します。

私の家は芸術的な環境は希薄でした。それがある時を堺にやってきたのです。それは中学2年の時でした。
中学1年の担任が女の美人の先生で、音楽担当でした。細谷先生といいます。その先生がどういう訳か中2の時に「佐藤君、合唱部にはいらない?」と声をかけてくれたのです。ちょうど私の中に変化が起こっていた時でした。私はすぐ入りました。それが私が芸術の世界に入った瞬間でした。いわば人生の曲がり角です。
細谷先生は、今は結婚して島崎になって流山に住んでいます。その先生のお宅に当時の合唱部の連中合計5人と遊びに行ってきたのでした。

c0178008_002011.jpg


左から3番目が細谷(島崎)先生です。
70歳前半のお年ですが、まだまだお元気です。

明日からは名古屋に行って、石窯作りです。
その様子は逐次お伝えしますね。
[PR]
by sueki-k | 2011-11-23 23:06 | 佐藤けいのエッセイ

気を出す(byけい)

18日からいわき市へ行き、21日(きのう)帰ってきました。
昨晩は東京から若い陶芸家が来て、1升空けました。
明日は、私の中学の恩師に会いに流山市に行きます。日帰りです。
明後日(24日)から4日間名古屋です。知り合いの人が石窯を作ってくれというので、ハイエースにレンガを積んで行きます。その様子はブログで書きます。
なんと忙しいのでしょうか。

でも、お陰で健康です。
私は、健康法の第一は「気」を出すことだと思っています。我々は天から「気」を受け取っている、それを出さずに身体に閉じ込めていると病気になります。年をとっても現役でばりばり仕事(これは趣味でも良い)をしている人は病気になりません。
坊さんというのは、天から気を受けやすくするために頭を剃っているのでしょうね。
でも大事なのは受けることよりも出すことです。
皆さん、気を出して、健康を保ちましょう。

c0178008_22182641.jpg

ところでこれなんだと思いますか?
これは「マムシグサ」の実(種)です。うちに自生しています。
赤いのでとても目立ちます。
[PR]
by sueki-k | 2011-11-22 22:09 | 健康

いわきに行ってきました。(byけい)

個展のためいわき市に行ってきました。
今回の個展は8年ぶりで、秋なので「土鍋展」です。
今年7月に、チャリティーの寄付のためいわき市に行った時、帰りにギャラリーいわきに寄って、それで今回の個展が決まりました。

18日、搬入が終わって、夜、ホテル近くの「ほ乃か」という飲み屋に寄りました。

帰ってきたら、ヒツジクサの鉢が凍っており、種が浮いていました。

c0178008_10102217.jpg


ヒツジグサに関しては17日のブログに書きましたので、ご覧ください。

よく見ると種が見えます。綿のようなものに包まれていて、最初は浮かびます。いずれ沈むので、今のうちに採種しておきましょう。これ発芽率が良いのでどんどん増えます。
[PR]
by sueki-k | 2011-11-21 23:15 | 山野草

工房開放(byめぐみ)

今日は、月に二回の工房開放日でした。
佐藤のアイディアで3年ほど前から始めたのですが、毎回5~10人ほどの会員さんが集まり、皆さん熱心に作陶に励んでおられます。陶芸教室のようなものですが、月謝も時間制限もないので、どちらかというと指導者のいる陶芸サークルといった雰囲気だと思います。穴釜焼成が出来るのも魅力の一つです。来年の教室展も楽しみですね。
c0178008_2119458.jpg

こんな山奥に来てくださるかしらと最初は不安でしたが、皆さんお弁当を持って、ハイキング気分で出かけてくださるようです。Tさん曰く「心の開放日」なのだそうです。
c0178008_21273157.jpg

県外からの参加の問い合わせも来るようになり、来年春からは毎月第一と第三の 日曜、月曜の4回に増やす予定です。興味のあるかたはご連絡ください。
いつもは佐藤が指導しますが、今日は私がピンチヒッター。皆さんに助けられながら賑やかな一日が終わりました。
時にはグチや悩みを聞いていただいたり、色んな相談に乗っていただいたり(Mさん、今日はありがとうございました!)持ちつ持たれつ、今では、私達にとっても大切な日常の一部となっています。
c0178008_2139424.jpg
オマケに我が家で孵ったヒヨコ。こんなに大きくなったのに、チャボ母さんから親離れできません!
[PR]
by sueki-k | 2011-11-20 21:44 | めぐみ

猫が逝く時 (byめぐみ)

実家の老猫(17歳)が、またしても体調を崩しました。
お尻にできものが出来て、餌を食べずにじっと寝てばかり。今度ばかりはさよならかしらと、両親も覚悟していたところ、先日、子ネズミの死骸のような黒い塊が部屋に転がっていたそうな。できものがとれたのです。
猫が寝込んでいる間、色々と考えさせられました。こうしてだんだん体力がなくなって、やがて動けなくなって死んでいくのだろうな。それにしても、水は良く飲んでいるし、眼もパッチリして、すぐに死ぬ様子でもない。これが一月も続いたら、今度は両親の方が、気が滅入って病気になってしまうのでは・・・どうしたものか・・・見るに忍びないようなら、獣医さんに安楽死させてもらうのも良いか・・・元々私の猫なので、両親に余計な負担をかけたくありません。
そういえば、猫が死ぬ時ってどんな風だったかしら?子供の頃からずっと猫といたけれど、死に目に会った記憶がありません。昔は、去勢も避妊もなかったから、いつの間にか皆いなくなっていたのかしら・・・??動物好きのMさんに聞くと、外に出している猫は居なくなるよ。と、きっぱり。そうか!飼い主には死ぬところを見せないのだと、小さい頃聞かされたことを思い出しました。
でも、それはきっと、土に返るためでしょう。猫は自分が死ぬ時がわかるのでしょう。死んだ後のことも知っているのでしょう。動けなくなる前に、もしくは最後の力を振り絞って、土に返れる場所へ行くのでしょう。なんと潔い。
そう気づいたら、すっきりしました。
両親に、部屋で寝ているうちは死なないから大丈夫。もし居なくなったら、静かに幸せに土に返れるから、探さなくても大丈夫。と、自信を持って伝えました。(都会だとこうは行かないのでしょうね。)
私だったらどうだろう。ちゃんと幸せに死ねるだろうか。自分が死ぬときが判るだろうか。もし一人ぼっちだったら・・・・逝き方は「生き方」かもしれませんね。
猫はどんどん元気になって、今では食欲満点。以前と変わらず、女王様振りを発揮しているようです。
c0178008_21343724.jpg

[PR]
by sueki-k | 2011-11-19 21:30 | めぐみ

ニシキギ(byけい)

連続ブログが21日目になりました。
今は個展などで、制作していませんので暫く続けます。

ニシキギが綺麗です。
ニシキギは錦木と書きます。植物の世界では名前はカタカナで表現するのが慣習です。
名前の由来は勿論、紅葉が綺麗だから。
これは我が家の敷地内に自生していますが、特徴があるのですぐ判ります。幹が独特でカサブタのようなものに覆われています。
c0178008_8325065.jpg

この仲間にマユミとツリバナがあります。

c0178008_8425175.jpg

これがツリバナ。

c0178008_8442850.jpg

これがマユミです。

どれも紅葉が綺麗。種も似ています。山の3姉妹といった感じでしょうか。

さて、明日からいわき市で土鍋展があります。明日、明後日と在廊ですので、今日出掛けて、搬入します。なので、2日間はこのブログは久しぶりにめぐみの登場です。
お楽しみに・・・
[PR]
by sueki-k | 2011-11-18 08:48 | 山野草