陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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クマともりとひと(byめぐみ)

今日、「クマともりとひと」という小冊子が我が家に100冊届きました。日本熊森協会という、中学生たちが起こした自然保護団体の誕生物語です。
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日本熊森協会は、クマをシンボルとして、奥山生態系保全・復元に取り組む実践自然保護団体です。
私は、その名前しか知りませんでしたが、たまたま眼科医の待合室でこの小冊子を見つけ、いたく感動させられました。胸がドキドキして、目がウルウルしてきます。
家に帰って、早速本を注文しました。
もっと早く気づけばよかったけど、今からでも遅くない!我が家の作品とともに、広報活動を開始です。
クマがヒトを襲ったという事件がしばしば聞かれますが、これは、自然林が壊されて、くまの食料になる木の実が足りなくなってしまっているからです。
この本を読むと、奥山の自然林の大切さ、そして、それを造り、守っているのは野生の動物たちであること、スギやヒノキばかりの人工林には、動物は住めず、ヒトが手入れをしなければ死の森になってしまうこと、などがとてもよく解ります。中学生が始めた活動ですもの、大人に理解できないはずがありませんよね。
この頃は里山保全という言葉がよく聴かれますが、もっと根本的なものが奥山保全ではないかと思います。
多くの人の意識が変わっていけば、豊かな自然林は保護され、手入れのされない杉山は雑木林に、少しずつ戻っていけるに違いありません。
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by sueki-k | 2010-01-29 21:43 | めぐみ

粘土の話(byけい)

最近、焼物と関係ない話ばかりなので、きょうは粘土の話をします。
焼物は「一に土、ニに焼き、三の造り」と言います。まず素材が大切という訳です。これは日本文化の特徴でしょう。木工も着物も食べ物も素材を大事にします。
ところが最近の焼物はデザイン重視で、本来の日本の焼物の良さから離れてきている気がします。
先日、銀座松屋で「川喜田半泥子展」を見てきました。彼は粘土にとても拘ったようです。彼の焼物はもっとも日本的な焼物で、一見ヘタそうですが、けっしてヘタではありません。
私も土には拘っていて、使っている粘土の種類はとても多い。私の先生の河井武一氏の家では、粘土は1種類でしたが私は20種類くらい使っています。
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きょうは削りの日でした。
ロクロをした後、半乾きの時に写真のように削ります。シッタという粘土で作った台の載せて削ります。
陶芸教室などで素人にロクロをやらせる時は、シッタは難しいのでやらせないようですが、私のところではシッタで削るように指導しています。というのは、それが基本ですし、たとえばきょうの写真のように楕円の小鉢などはシッタを使わないと削れないからです。
削ると削りクズが出ます。これは水を加えると粘土に戻りますが、私が以前ロクロ師をしていた製陶所では捨てていました。というのも、人件費と粘土代を比べると、捨てたほうが安くつくからです。また私の知り合いの京都の製陶所でも捨てていました。ここは別の理由でした。削りはカンナという鉄の道具を使いますが、削りクズに鉄が混じるので、焼くと鉄粉が出ます。大雑把な焼物の場合気になりませんが、清水焼のような繊細な焼物は鉄粉が不良品の原因になり、このロスを考えると買ったほうが安いということでしょう。
我が家では土は戻しますが、今は弟子がいない状態なので、どんどん溜まっています。
やはり弟子は一人くらいいたほうがいいかな、と考えています。
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by sueki-k | 2010-01-26 23:50 | 作陶

芸術家と幸福(byけい)

きのうまで寒かったのが、きょうは久しぶりに暖かくホッとしています。2,3日前、朝の9時ころマイナス4度でした。寒がりの人はここには住めませんね。
きょう、下の沢まで降りてみました。うちの敷地はこの沢までです。1700坪くらいあります。私がこの土地に決めたのは、この沢が気に入ったからです。上流に人は住んでいないので、水がきれいで飲めると思います。風水的にも敷地内に水が流れているのは良いそうで、数年前中国人の占い師がきて、「あなたは200歳まで生きます」と言われました。
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先週、DVDで「エディットピアフ」を観ました。私は音楽好きなので、音楽ものはだいたい楽しめます。エディットピアフという人がよく判って楽しめました。それにしても、あまり幸せといえない人生ですね。栄光もすごいが挫折もひどい。こういう映画を観ると、幸せとはなんだろうと考えてしまいます。
以前ギャラリーの人と飲んでいて、論争になったことがあります。彼が言うには、芸術家は幸せになると良い作品は生まれない、のだそうです。確かに不幸からエネルギーが湧いてくる。今の日本の若者にパワーがないのは幸せ過ぎるからだと私も考えている。しかし、芸術家は不幸のほうが良いと断定されると、それでは芸術家が可哀想と思ってしまいます。私も芸術家のハシクレですからね。
エディットピアフの幼少の頃は、とても不幸だったようです。私の幼少も彼女ほどでないにしろ、あまり幸せでなかった気がします。物心ついた時には母親が結核で入院し、家に帰って来ても、側に寄っては駄目と言われました。勿論母親と一緒に寝た記憶はありません。父親は超亭主関白でしたしね(もっともこれはどの家庭も同じでしょうが)。かつ私自身体が弱く、勉強も出来ず、父親は小5の時に死にましたし・・・
光が見えてきたのが中2の頃、自我に目覚め、勉強を始め、合唱部に入った時からでした。
また、人生の最悪が40代で、いつ落ちるか判らない絶壁を毎日歩いていました。
そしてそういう不幸が作品を生む原動力になっているのは確かでしょう。
う~ん、人生とは判らないものだ。
これからは、「幸せ」&「芸術家」の両方を欲張って目指そう、と思っています。
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by sueki-k | 2010-01-19 23:52 | 佐藤けいのエッセイ

映画(byけい)

きょうは日本橋三越で「日本工芸会」の新年会があります。日本工芸会が日本伝統工芸展を主催しています。全国に支部があって、東京以北が東日本支部といいます。きょうの新年会はこの支部のものです。一人一点づつ持ち寄って、交換会もあります。人間国宝の人も来るので、当たるかもしれません。
うちの回りは先日降った雪がまだ溶けていません。でもここのところやや暖かいですね。
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ここ1週間毎日DVDを借りてきて、映画を観ています。というのも11月から個展やテレビ撮影、また暮から正月にかけて伊香保温泉のホテル木暮で2人展があり、出掛けるのがいやになりました、で、本来は映画館で観たいのですが、休息もかねてDVDを観ることにしました。見逃していたものがたくさんありますからね。
(1)スラムドッグ・ミリオネラー(2)エディットピアフ(3)豚がいる教室(4)おっぱいバレー(5)おくりびと(6)ベンジャミン数寄な人生 などを観ました。
これら皆面白かったのですが、きょうは(1)について話します。この映画アカデミー賞(確か)7部門を受賞しています。ストーリーはあるスラム街出身の男性が、クイズ番組で勝ち進んで、大金を得、最後に幼馴染の大好きな女性と結ばれるという、ハッピーエンドの物語です。
でも彼ら幸せになれるのだろうかと思ってしまいます。インドの物語なので賞金がどのくらいか分りにくいのですが、仮に1億円として、大事なのは1億円というお金ではなく、1億円を稼げる能力です。これに関しては去年の2月26日のブログに書きましたので、是非お読みください。1億円を稼げる人が1億円を手にするのはいい。しかしその能力のない人が1億円を手にした場合どうなのでしょうか。宝くじが当たった人を追跡調査すると皆あまり幸福になっていないといいます。
人間「身の丈」が大事だと思います。自分の実力にあった生活をする。1億円稼ぐ実力のある人は1億円の生活をし、300万円の人はそういう生活をする。当たり前の話。ところが最近の日本はそうなっていませんね。
30数兆円の収入の国が40数兆円の借金をして、90兆円使う。これ年収350万円の人が900万円の生活をし、借金が8000万円ある、「身の丈」をとっくに越えています。日本国が夕張市のようにならなければいいがと思うのは杞憂でしょうか。
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by sueki-k | 2010-01-12 12:05 | 佐藤けいのエッセイ

ムササビの夜(byめぐみ)

大変ご無沙汰しておりました。
カヤネズミ事件やら、コウモリ事件、モグラ事件など、動物ネタだけでも書きたいことはたくさんあったのですが、書かなくてもいいよ、てなことになるとついついサボります。パソコン嫌いなので仕方ないですね。
今年はお上(?)から、月二回書きなさいというお達しが出ましたので、頑張ります。
昨日、午後6時ごろ、犬小屋の裏のほうでなにやらギギギギ・・・というような、大き目の鳥が鳴いているような声がしました。あたりは真っ暗で、声のほうへ近づいても、鳴き止む様子も、逃げる様子もありません。なんだろう?・・・懐中電灯で照らすと、二箇所でギラリと光が反射します。
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夫を呼んできて、二人でよくよく見ると、二頭の獣の瞳でした。二つの懐中電灯で照らして、双眼鏡で見てみると姿がはっきり分りました。
写真の、木の右のほうに小さな光が二つ映っているのがお分かりになるでしょうか・・・これが一頭の瞳の光です。
タヌキみたいな顔で、お腹が白、尻尾は長くて太くて先が丸い。体調は尻尾の先まで60センチくらいありそうです。一頭は、鳴き続けながらもう一頭に近づこうとしている様子。ラブコール中なのでしょう。
図鑑で調べると、すぐにムササビと判明。
四角に手を広げて飛んでいるところは見たことがありましたが、こんな風に木の上に止まっているところは初めて見ました。
大満足で、晩御飯の七草粥の支度にかかりました。
5日に、夫が隣町で摘んで来た七草は、一足早い春の香りです。
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by sueki-k | 2010-01-08 13:33 | めぐみ

謹賀新年(byけい)

明けましてお芽出とうございます。
ブログをだいぶサボっていますね。
で、決心しました。これから毎週火曜日にブログをします。みなさん、水曜日にご覧ください。
めぐみは月2回、前半と後半にします。
こういう風に義務化しないと駄目ですね。

ところで去年はいろいろありました。ちょっと振り返って、去年の我が家の10代ニュースです。
1)2月、「ぶらり途中下車の旅」というテレビに出演
2)東日本伝統工芸展に入選
3)○○事件発生(これは公開できません)
4)日本陶芸展に入選
5)6月に北海道旅行
6)日本伝統工芸展に入選。日本工芸会の正会員になる
7)9月と11月に上記の祝賀会と我々の結婚祝いのパーティーを開催
8)うちの前の「おかいこステーション」の工事が始まる(これはいずれ詳しく書きます)
9)東京で《百碗展》を開催
10)おしゃれ工房に出演

9)の写真は次の通りです。
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これに関してはいずれ詳しく書きます。私にとって、とても重要な個展でした。
つまり、抹茶碗だけの個展だったのです。

ではまた来週。
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by sueki-k | 2010-01-05 00:38 | 佐藤けいのエッセイ