陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

suekinokei.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:窯焚き&窯の話( 36 )

素焼き

昨日、素焼きを出しました。
焼き物の工程はこうです。
制作→乾燥→素焼き→釉薬掛け→本焼き→窯だし
素焼きは我が家は750度で焼きます。本焼きは1300度ですが、土鍋は1200度で焼きます。
素焼きはこんな感じで入れます。
c0178008_228940.jpg
どうです、こんなにぎっしり入れるのです。教室の生徒もびっくりしていました。
素焼きは、ゆがんだりくっついたりしないので、お皿などは立てて入れます。

何故素焼きをするかというと、生で釉薬を掛けるとキズが入りやすいからです。生だと乾いた状態で水を吸うわけですので、膨張したりします。昔は生で掛けていたようですが、誰かが一度低い温度で焼くことを始めたのでしょうね。今は当たり前ですが、これこそ伝統というものでしょう。

専門的な話になりますが、750度というのは微妙です。私の友人は820度くらいでしています。彼はとても細かい土で作っているので、750度くらいだと釉薬がチジるそうです。その連想だと荒い土の場合はやや温度を低く、細かい土の場合は高めということでしょうか。

一生勉強です。
[PR]
by sueki-k | 2014-03-24 21:22 | 窯焚き&窯の話

窯出ししました。

きのう窯出ししました。
窯焚きが、温度計が壊れてたいへんだったので心配していましたが、結果はまずまずでした。どちらかというと焼きすぎくらいよく焼けていました。でも今までの経験からいうとそんなものです。調子がいいと思って手抜きするとイマイチの結果であり、駄目だと思って一所懸命やるといい結果になります。今回はその典型かもしれません。
窯出し風景の写真を撮り忘れたので、夜になって写真を撮りました。
c0178008_2015887.jpg

これは最初にだした灰被りです。
c0178008_20155243.jpg

これはその次にだしたものです。
杯被りのオブジェが写っています。
c0178008_20164219.jpg

これはオブジェⅤです。
c0178008_20172766.jpg

これは龍のオブジェです。今回一番心配したのはこれです。でもこれはまだ完成ではありません。これをどう完成させるかが今後の課題です。
c0178008_2019149.jpg

これらは最後のものです。
総じて良いでほっとしています。
[PR]
by sueki-k | 2012-10-15 00:00 | 窯焚き&窯の話

窯焚きが終わりました。

5日午後4時半に窯焚きが終わりました。丸5日と14時間の長帳場でした。
今回の窯はとても苦しみました。なにしろ初日は台風直撃でしたからね。
その後2日目から4日目まで毎日雨で、5日目にやっと晴れました。そして6日目(5日)の夕方にやっと窯焚きが終わったわけです。
c0178008_1251175.jpg

これが焚いている最中です。
c0178008_125466.jpg

これが焚き終わった状態です。
今回の窯で大変だったのは、温度計が途中で壊れてしまったことです。4日目に温度計が変になり、でも我が家には他に2つ温度計がありました。でも温度計というのはとても繊細で、一つは古く使い物になりません。もうひとつも頼りない。一時は諦めかけました。私ひとりなら温度計なしでもやれます。でも窯焚きメンバーは皆温度計なしでは焚けません。で、四苦八苦してなんとか温度計を直しました。
c0178008_131213.jpg

上のが壊れた温度計(熱電対といいます)です。
温度計の原理は、こうです。
ふたつの金属を合わせると微妙に電流が流れます。それが温度によって変化するのです。それを測って温度を決めるのです。
昔の人は火の色で温度を測りました。今はこういう温度計で測ります。どっちが便利なのでしょうか。
[PR]
by sueki-k | 2012-10-08 00:00 | 窯焚き&窯の話

オキ出し

相変わらずご無沙汰です。
理由はいろいろあるのですが、忙しいということにしておきましょう。

お詫びにきょうから、連続ブログをしばらく始めます。
書きたいことがたくさんあるからです。

まずはお知らせ。
①明日、28日(土)午後6時半~ 「囲炉裏端講座」をします。
囲炉裏で一杯やりながら話を聴く会です。
講師は松下照美さん。
彼女はケニヤでストリートチュルドレンを10年以上も面倒をみている女性です。数年前にその記録映画「チョコラ」が日本で公開されました。その話をうちの囲炉裏で一杯やりながら聴きます。
会費は500円で、その全額は彼女に寄付します。

②明後日、29日(日)午後3時~ 「窯出しコンサート」をします。
演奏者はソプラノの六角実華さん。彼女は高崎出身で、国立音大を卒業後イタリアに留学し、長江杯国際コンクールで3位に入賞いている逸材です。
入場料;1000円
皆さん、是非お越しください。
c0178008_0182832.jpg

さて、この写真はなんでしょうか。
これは、今の窯の中です。
24日に火を止めて、冷ましている状態です。
うちの窯は煙突を遮断して冷ますので、オキ(燠)がたくさん残っています。それを出した状態です。これが5日経っても熱いのです。29日が窯出しですが、なかなか冷めません。
[PR]
by sueki-k | 2012-04-27 23:18 | 窯焚き&窯の話

失敗は成功の元(byけい)

先日、月曜日に窯焚きが終わりました。
うちの窯焚きは最後に燻します。煙突への道(煙道)をふさいで、あらゆる穴を粘土で密封します。窯の中は酸欠状態で冷まされます。そのままですと、日曜日の窯出しは熱くて入れません。で、途中で燠(薪の燃えカス・炭のようなもの)を出します。
今回は木曜日に燠出しをしました。
写真の左が燠です。
いつもですとこれの3倍くらいあります。今回少ないのは、故だか判りません。
c0178008_2316095.jpg

今回の窯焚きは、今までにない失敗がありました。薪が途中で足りなくなってしまったのです。
私は今まで30年窯を焚いてきましたが、薪が足りなくなったのは始めてです。
そこでいろいろな試行錯誤をして、新しい発見がいくつもありました。
失敗をしないと、まずやらないだろう、ということが多々あります。
最後、どうしても足りなくなってきたので、生木を燃やしました。そこで発見しました。
我々の常識では、薪は本来は1年、最低でも半年は乾かさなければなりません。でも今回経験したのは、割って2ヶ月の薪を窯の上で乾かすと使えるということでした。
もう一つ、窯焚きの最初の段階は「アブリ」と言います。その段階は生木で良いのに、今回最高の薪を使って、後で後悔しました。
更にもう一つ、最後に放り込む薪は生木でよいのではないかということです。
こんな単純なことが30年も判らなかったのですから、不思議なものです。
かように、窯焚きは知恵を必要とします。
何しろ、それまでの苦労が全部窯焚きにかかっていますからね。
[PR]
by sueki-k | 2011-09-30 23:27 | 窯焚き&窯の話

窯焚きが始まりました(byけい)

我が家の黒の仔犬の「チョコ」が東京の写真家に貰われていって半月になりました。貰われて数日建った頃写真が送られてきました。それをこのブログに載せる術を知らなかったのですが、先日知り合いに教わりました。知ってしまえば他愛ないことです。マウスの右をクリックして、保存すれば良かったのです。このパソコンというのは知ってしまうと簡単なことが知らないと手も足も出ない。小学生でもできることが人生経験豊かな老人にはできない。だから今の時代老人は尊敬されないのですね。
c0178008_16452451.jpg

さすがプロのカメラマン、上手です。(といっては失礼か)
赤い首輪が可愛いですね。
最近知ったのですが、「チョコ」という名前はある保険会社の調査で、雌犬の名前のトップだそうです。このチョコは雄ですが・・・

ところで、秋の窯焚きが今日始まりました。今、年に2回穴窯の窯焚きをしています。その様子は私のホームページの動画を見ていただくと良くわかります。
今回は18日から20日が窯詰めで、今日21日から26日までが窯焚きです。勿論徹夜です。が、3交代なので、窯に火が入るとほっとします。で、今ブログを書いているわけです。
一番大変なのは、窯詰めの前1週間ですね。とにかく一つでも多く入れたいので必死です。というのも、窯というのは500個入れても1000個入れても、手間も薪も同じです。なら1000個入れたいわけです。
今回、窯の前1週間は毎日朝5時くらいまで仕事をしました。この歳で(もうすぐ63歳)こんなに仕事が出来るのだということに感動しました。(自分で自分を誉めています)
でもさすが窯詰めの2日前くらいになって、身体が拒否反応を起こしたので夜中の3時に仕事を諦め、寝て、翌日の朝はビールを飲んで、5時間くらいサボリました。これが自由業の良さでしょうか。
[PR]
by sueki-k | 2011-09-21 17:08 | 窯焚き&窯の話

窯焚き終了(byけい)

窯焚きが終わりました。
いつものことですが、窯焚きは疲れます。
若い頃は疲れよりも楽しさの方が勝っていましたが、最近は疲れますね。まあ、もう62歳だから疲れて当たり前かもしれません。
でも、窯焚きが終わった後はなんともいえない充足感があります。
c0178008_1531196.jpg

窯焚きの最中はゴウゴウと音を立て、煙突からは人間の高さくらいの炎が出ていた窯も、火を止めると不思議な静寂になります。窯からは強烈な熱が放出しつつ、でもシンとして静かな具合がなんとも言えません。
先ほどまで人が何人もいて賑やかだったのに、今はもう誰もいなくなって、窯の前で一人で酒を呑む・・・幸せな瞬間ですね。
ここ2ヶ月くらいエンジンがかかりっぱなしだったので、明日から少しエンジンを止めて休息します。
ブログも充実させますね。
[PR]
by sueki-k | 2011-04-18 23:25 | 窯焚き&窯の話

窯焚き5日目(byけい)

今、窯焚きの真っ最中です。
4月10日~12日に窯詰め。
13日~窯焚きで、今日は5日目です。
c0178008_6534714.jpg

明日火を止める予定です。
今回の窯焚きは疲れました。
いずれこのブログで話しますが、雑用がとても多く、ちゃんとした制作がややおろそかになりました。
今はクタクタなので、また詳しくブログします。
[PR]
by sueki-k | 2011-04-17 23:41 | 窯焚き&窯の話

灯油窯を焼いていた(byけい)

地震のブログ3連チャンです。
実は一昨日の地震の時、灯油窯を焼いていました。
今日、窯出しをしました。案の定、湯呑みなど10個くらい倒れていて、被害がありました。
c0178008_19544629.jpg

でも、今回の窯は、タイルを頼まれていて、そのタイルが大半だったので助かりました。というのも、窯は棚板という陶器製の板に作品をのせ、柱(ツクといいます)を立てて積んでいきます。タイルなのでツクは3cmくらいで低かったので、崩れませんでした。せいぜい湯呑みが倒れた程度です。次回の窯は土鍋を焼きます。土鍋は当然背が高いのでツクも高くなります。その場合ほぼ全部が崩れることになるでしょう。
タイルの窯でラッキーでした。
それにしても行方不明者が1万人超らしいので、大変ですね。
きょうから仕事場は全面的に薪ストーブにします。
[PR]
by sueki-k | 2011-03-13 20:02 | 窯焚き&窯の話

窯出しとコンサート(byけい)

先日(25日)窯出しがありました。
約70人の出席があり、とても賑やかでした。
29日はコンサートがあり、これも70人くらいの人が来られました。
また、26日は今度我が家の前にできる「お蚕ステーション」に桑植えをしました。(これに関しては後日詳しく書きます。
昨晩は、「絹の里」の近くで宴会があり、コンサート終了後行って、久しぶりにカラオケを歌ってきました。
いやはや、忙しい毎日です。
c0178008_412073.jpg

窯出しは陶芸家によっては人を呼びません。半月ほど前に笠間から二人の陶芸家が我が家に来ました。そして彼らは窯出しに人を呼ばないと言っていました。というのも、窯には失敗がつきものだからそれを見られたくないからだと言っていました。
私も失敗は多々ありますが、それも含めて全部見ていただくのが窯出しと思っているので、恥を忍んで人を呼んでいます。
[PR]
by sueki-k | 2010-04-30 23:07 | 窯焚き&窯の話