陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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カテゴリ:詩( 5 )

5つ目の詩

きょうのは最近の私のシオリに載せていますので、購入された方はご存知の詩です。

《うつわ》
うつわは空わ
空わは空ろ
空ろはからっぽ
からっぽの中に
何が満たされる

うつわはからっぽ
食と出会い
食に満たされる

うつわはからっぽ
花と出会い
花に満たされる

うつわはからっぽ
人と出会い
人に満たされる

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この写真は、榛名町の私のお客さんの家の前にある、大桑です。
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樹齢250年だそうです。桑の木って大きくなるんですね。
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by sueki-k | 2012-08-11 22:09 |

4つ目の詩

今日の詩は、今の倉渕に移った頃の詩です。
つまり、20年くらい前の詩です。

《讃歌》
種を蒔く
いのちが膨らみ始める
殻をつき破り
大地に向かって根が伸びる
天に向かって芽を伸ばす
やがて
花が咲き
実を結ぶ
愛の神エロスの御業(ミワザ)

轆轤に土の塊を置く
大地に根ざせと叩き
天を目指せと伸ばし
両手に
いのちが膨らんでゆく
そこに喜びがある
そこに感動がある
神意に委ね
土を積み
膨らむ壷の形(ナリ)
造形は
神の御業(ミワザ)である

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この写真も詩と関係ありません。
これ、カブト虫です。
うちから下山すること20分にところに「瀧不動尊」というお寺があり、そこのムクゲの木にカブト虫がウジャウジャといました。こういう光景は生まれて初めてでした。
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by sueki-k | 2012-08-10 23:06 |

3つ目の詩

3つ目の詩を紹介します。
これは8年くらい前に書いたものです。

《つぼによせて》
まきをくべると
ひょうひはくろぐろとちぢみあがり
がすをはなつ
こくえんをあげながら
みをよじる
ちじょうのくるしみとかなしみと
しっととうらぎり
いっしゅんにしてかまのなかは
それらのけむりにみたされる
つぼはじっとうずくまり
ただたえているだけ
くりかえし
くりかえして
それらのかんじょうが
つぼをおそう
つぼはしだいにあつくねっせられ
しゃくねつのからだになる
やがてけむりが
すこしづつはれてゆくと
つぼはとうめいさをまし
さわやかなおとをさせながら
みょうにあかるく
みょうにすずしく
そこにすわっている
かたいいしと
あいにあふれて
そこにすわっている

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レンゲショウマが咲き始めました。
私の大好きな花です。
これに関しては書きたいことがたくさんありますが、別の機会にします。

みなさん、感想をよろしくね。
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by sueki-k | 2012-08-09 23:35 |

30年前の詩

きょうは、独立して間もなくの時に書いた詩を紹介します。
つまり30年前の詩です。

《土と火に寄せて》
土よ!
透明な闇の向こうから
おまえの心臓の鼓動が伝わってくる
厚く積み重なった年月を
夢想しながら
濡れた身体(カオス)を横たえている

火よ!
おれはおまえに
ただひれ伏すしかない
熱いおまえの情熱が
おれの魂を焦がす
おまえは土との激しい交歓を通して
土を永遠の形(フォルム)に変えてしまうのだ

黒い静寂(シジマ)の中から
土の寝息がきこえてくる
火との甘い接吻を夢みながら
土は
静かに
眠っている

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この写真も詩と関係ありません。
先日、工房の脇で見つけました。
「トモエソウ」といいます。漢字は「巴草」
花びらが「巴」の形をしているのでこの名前が付きました。
綺麗なので種を採って増やそうと思います。
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by sueki-k | 2012-08-08 19:56 |

最新の詩

今まで、いくつか詩を作っているので、それを紹介します。
まずは、今年の6月に作った詩です。

《ある朝の心象風景》
熱い冬の朝に
  突然目が醒める
窯の中は赤々と燃えていて

ふと見上げると
東の空が浅葱色に輝いてくる
その雲の上を剥製の犬が
トボトボと歩いてゆく

雲が渦巻きとなって
その中心に眼が浮かんでくる
風が唄うアリアの中を
雪が半音階で降りてゆく

うっすらと薪の上に積もり
その薪の柚子の香りに
オレはどれ程嫉妬したことか

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この写真は詩とは関係ありません。
この昆虫は、うちのデッキに住み着いていて、毎年出てきます。
綺麗な色です。
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by sueki-k | 2012-08-07 23:45 |