本日、「第6回囲炉裏端講座」を開催しました。
「囲炉裏端講座」というのは、一昨年から始めた講座です。私は全国いろいろなところで個展をしていますが、様々な出会いがあります。話をしているうちに、自分ひとりで聴いてはもったいないくらうの面白い話を聴けたりします。その話をうちの囲炉裏端で聞けたらという思いで始めたのが「囲炉裏端講座」です。講演会は、壇上に立って話をするのが普通ですが、うちの講演会は囲炉裏端でいっぱいやりながらの講演会です。きょうの講演は三遊亭全楽さんでした。
全楽さんは中堅の真打の落語家です。3年前にうちの窯だし祭りで落語をやって、好評を博したので、今回は囲炉裏端講座の講師を頼みました。
話の中心は、落語界の裏話。普段は聞けない面白い話をいっぱい聞きました。ギャラリーは20人くらいで、おおいに盛り上がりました。
3年前に落語を頼んだときに、意外に思ったことがあります。
それは、最初屋外でやっていただきたいと言ったら、断られたことです。落語というのは、言葉で空想させる芸だから、完全な屋外だと気が散って難しいというのです。やむなく半屋外の縁側で演じてもらいました。なるほどね、と思いました。落語って単に笑いをとればいいだけではないんですね。そう、今月の22日の私のブログを見てください。正にそのことを書きました。つまり、人の話を聴いて、空想するのは、とても高度な行為なのです。全楽さんもいっていましたが、客によって、とても盛り上がる時とそうでない時があるそうです。空想が広がるかそうでないかが、成功の分かれ目なのですね。
結局、4時から8時半まで楽しいひと時でした。