陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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窯焚き2日目《薪の話》(byけい)

窯焚きが2日目に入りました。
今年は天気が悪く、薪の状態があまり良くないですね。
薪は乾くと、カランと軽い音がしますが、今焚いている薪は鈍い音がします。
温度が上がるか心配です。
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よくされる質問。
「薪は何を使うのですか。」 
答えは「赤松」です。
私が弟子入りしていた京都の登り窯は、100パーセント赤松でした。
我が家では基本を赤松にして、1,2割雑木を入れます。
では、何故赤松なのでしょう。
昔の人がいろいろ試した結果が赤松なのでしょうが、科学的に研究してみると、赤松はあらゆる木の中で最も火の長さが長いのだそうです。木にはそれぞれ特有の火の長さがあり、最も長いのが赤松なのです。この話は京都工芸繊維大学の時、寺田清教授に聞きました。プロの陶芸家もあまり知らないと思います。
あるとき、赤松が少なく雑木を半分くらい焚いたことがありました。そうしたら、窯の奥のほうが焼きが甘かったのです。やはりね、昔の人はえらい!科学的に分析しなくとも体験的に知っていたのです。
赤松の理由は、もうひとつあります。それは「還元」ということです。これに関しては、ちょっと専門的な話になるので、別の機会に詳しく話しますね。
ストーブの薪はなにが良いと思いますか。
ストーブはコナラとかクヌギのような雑木が良いのです。火が長い必要はないし、赤松だと煙が多く出るので、煙突がすぐに詰まってしまうからです。
そういえば、赤松は松明にも使われますね。要するに油っけが多いのです。京都の窯焚き師はこの油っけのことを「ジンケ」と言っていました。これってジンライムのジン?ジンライムって確か松から採っていますよね。どなたか詳しい人教えてください。
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by sueki-k | 2008-09-19 19:18 | 焼物の専門的な話