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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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続・右脳と左脳について(byけい)

この写真は穴窯の煙突です。煙突に関しては書きたいことがありますが、今日は昨日の続き・・・
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私は北海道大学に在学中、数学に夢中になり、一時数学者を目指しました。ところがある時、焼き物に出会い、大学を中退し、一転して焼き物の世界に飛び込みました。他人から見ると180度違う世界に移ったと見えたようですが、実はそうではないのです。
算数と数学(特に高等数学)は大きく違います。私は「群論」というのが面白くて、それを勉強していましたが、その世界には数字は出てきません。敢えていうならaの1・aの2という形でしか出てこないのです。私はその世界を「美」の世界と理解していました。つまり、算数は左脳を使い、数学は右脳を使うのではないでしょうか。陶芸の世界もどちらかというと右脳の世界ですから、私は右脳から右脳に移ったわけで、180度変わったのではないのです。
2年ほど前ベストセラーになった数学者の藤原正彦氏の「国家の品格」の中に、次のようなことが書いてあります。「偉大な数学者に共通しているのは、美しい所で生まれ育ったことである」
そう、数学は美の世界なのです。つまり右脳の世界なのです。
う~ん、右脳と左脳にかんしてはもっと書きたいことがあるのですが、長くなるからこの辺にして置きます。いつか続・続を書きますね。明日はめぐみの番です。
by sueki-k | 2008-08-31 09:13 | 佐藤けいのエッセイ