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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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素焼き

昨日、素焼きを出しました。
焼き物の工程はこうです。
制作→乾燥→素焼き→釉薬掛け→本焼き→窯だし
素焼きは我が家は750度で焼きます。本焼きは1300度ですが、土鍋は1200度で焼きます。
素焼きはこんな感じで入れます。
素焼き_c0178008_228940.jpg
どうです、こんなにぎっしり入れるのです。教室の生徒もびっくりしていました。
素焼きは、ゆがんだりくっついたりしないので、お皿などは立てて入れます。

何故素焼きをするかというと、生で釉薬を掛けるとキズが入りやすいからです。生だと乾いた状態で水を吸うわけですので、膨張したりします。昔は生で掛けていたようですが、誰かが一度低い温度で焼くことを始めたのでしょうね。今は当たり前ですが、これこそ伝統というものでしょう。

専門的な話になりますが、750度というのは微妙です。私の友人は820度くらいでしています。彼はとても細かい土で作っているので、750度くらいだと釉薬がチジるそうです。その連想だと荒い土の場合はやや温度を低く、細かい土の場合は高めということでしょうか。

一生勉強です。
by sueki-k | 2014-03-24 21:22 | 窯焚き&窯の話