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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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日本人の感性(その2)

文化の話をする時は、とりあえず西洋と日本を論じると分り易いでしょう。

焼物がそうですが、日本人は素材感を大事にします。私の焼物がそうですが、釉薬を掛けずそのまま焼きます。着物、木工、食べ物、いろいろな分野で日本人は素材を大事にします。
西洋は自然が厳しいから、まず自然を克服しようとします。庭を造る場合も、西洋のやり方はまず更地にしてから造りますが、日本は自然を利用して、自然に近い形を造ります。
つまり、日本は自然に恵まれているのですね。
だから、「克服」でなくうまく「利用」しようとするのではないか。これは自然との調和です。和をもって尊しとなすですね。

虫の声に風流を感じるのは、自然を敵とみなすのでなく、愛しているからではないでしょうか。
一言でいうと、日本はそれだけ自然に恵まれている訳です。
世界で虫を愛でるのが日本だけというのは、日本は世界で一番自然に恵まれている証左でしょうか。
日本人の感性(その2)_c0178008_2152329.jpg

きょうも写真は野草です。
これ「ホトトギス」といって、この辺にたくさんあります。名前は花の点々が鳥のホトトギスに似ているからだそうです。
by sueki-k | 2012-09-17 00:00 | 日本文化論