昨日の話の続きです。
高台には様々な役割がありますが、そのうち重要なのは②「重さ(軽くする)」です。
まず、図を見てください。
左上はロクロを挽いた状態です。それを削ると右上になります。
理想をいうと縁から底まで同じ厚さが良い。でもそうなると不安定になります。そこで高台が必要になってきます。それが昨日の①です。
高台をつけることによって、本体を薄く削ることが出来ます。これが高台の重要な役割です。
形を重視して、わざと高台をつけないこともあります。
例えばこの湯のみ。
これには高台らしきものがありません。が、裏返すとこうです。
こういう高台を「碁笥底」といいます。碁笥とは碁石を入れる木の容器です。
これが碁笥です。
これの裏はこうなっています。
図をみていただくと分りますが、碁笥底は余分な肉がついていて、重くなります。重くてもいいから形を重視する時に碁笥底にします。
さて明日は、焼物から離れて、いろいろな花が咲いているので紹介します。