陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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続・焼物は縮んで硬くなる(byけい)

きのうの話の続きです。(これ、専門的な話なので読み飛ばして結構です)

焼物は縮んで硬くなる。パンは膨らんで柔らかくなる。考えてみれば当然のことです。
焼物は大きく分けて、陶器と磁器の2種類です。
陶器の収縮率は大体12%くらい、磁器は15%くらいです。故に磁器の方が硬い。
磁器は体積が4割近く収縮します。つまり0.85×0.85×0.85=0.61
かなり縮みますね。

ある陶芸家が1合徳利を頼まれました。彼は15%縮むという計算で、1.15合の徳利をロクロで挽きました。出来上がったら1合より大分少ない徳利でした。この場合は1.0÷0.61=1.64となります。つまり大雑把に、1.6合の徳利を挽かないと1合徳利は出来ません。(この計算は磁器の場合です。)

ところで、何故焼くと縮むのでしょうか。
粘土の粒子はバラバラです。間に水分も入っています。乾くと間の水分が抜けてやや縮みます。
焼くと粒子と粒子がくっ付きます。そのくっ付いた部分を「ネック」といいます。すると間隙がなくなり縮み、かつ硬くなるという訳です。
c0178008_23182419.jpg

この話は、私が京都工芸繊維大学の時の「焼結工学」という授業で受けた話です。こんなこと知らなくても焼物は出来ますが、知っていtも損はしないでしょう。
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by sueki-k | 2011-11-30 23:24 | 作陶