陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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失敗は成功の元(byけい)

先日、月曜日に窯焚きが終わりました。
うちの窯焚きは最後に燻します。煙突への道(煙道)をふさいで、あらゆる穴を粘土で密封します。窯の中は酸欠状態で冷まされます。そのままですと、日曜日の窯出しは熱くて入れません。で、途中で燠(薪の燃えカス・炭のようなもの)を出します。
今回は木曜日に燠出しをしました。
写真の左が燠です。
いつもですとこれの3倍くらいあります。今回少ないのは、故だか判りません。
c0178008_2316095.jpg

今回の窯焚きは、今までにない失敗がありました。薪が途中で足りなくなってしまったのです。
私は今まで30年窯を焚いてきましたが、薪が足りなくなったのは始めてです。
そこでいろいろな試行錯誤をして、新しい発見がいくつもありました。
失敗をしないと、まずやらないだろう、ということが多々あります。
最後、どうしても足りなくなってきたので、生木を燃やしました。そこで発見しました。
我々の常識では、薪は本来は1年、最低でも半年は乾かさなければなりません。でも今回経験したのは、割って2ヶ月の薪を窯の上で乾かすと使えるということでした。
もう一つ、窯焚きの最初の段階は「アブリ」と言います。その段階は生木で良いのに、今回最高の薪を使って、後で後悔しました。
更にもう一つ、最後に放り込む薪は生木でよいのではないかということです。
こんな単純なことが30年も判らなかったのですから、不思議なものです。
かように、窯焚きは知恵を必要とします。
何しろ、それまでの苦労が全部窯焚きにかかっていますからね。
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by sueki-k | 2011-09-30 23:27 | 窯焚き&窯の話