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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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映画(byけい)

きょうは日本橋三越で「日本工芸会」の新年会があります。日本工芸会が日本伝統工芸展を主催しています。全国に支部があって、東京以北が東日本支部といいます。きょうの新年会はこの支部のものです。一人一点づつ持ち寄って、交換会もあります。人間国宝の人も来るので、当たるかもしれません。
うちの回りは先日降った雪がまだ溶けていません。でもここのところやや暖かいですね。
映画(byけい)_c0178008_1145433.jpg

ここ1週間毎日DVDを借りてきて、映画を観ています。というのも11月から個展やテレビ撮影、また暮から正月にかけて伊香保温泉のホテル木暮で2人展があり、出掛けるのがいやになりました、で、本来は映画館で観たいのですが、休息もかねてDVDを観ることにしました。見逃していたものがたくさんありますからね。
(1)スラムドッグ・ミリオネラー(2)エディットピアフ(3)豚がいる教室(4)おっぱいバレー(5)おくりびと(6)ベンジャミン数寄な人生 などを観ました。
これら皆面白かったのですが、きょうは(1)について話します。この映画アカデミー賞(確か)7部門を受賞しています。ストーリーはあるスラム街出身の男性が、クイズ番組で勝ち進んで、大金を得、最後に幼馴染の大好きな女性と結ばれるという、ハッピーエンドの物語です。
でも彼ら幸せになれるのだろうかと思ってしまいます。インドの物語なので賞金がどのくらいか分りにくいのですが、仮に1億円として、大事なのは1億円というお金ではなく、1億円を稼げる能力です。これに関しては去年の2月26日のブログに書きましたので、是非お読みください。1億円を稼げる人が1億円を手にするのはいい。しかしその能力のない人が1億円を手にした場合どうなのでしょうか。宝くじが当たった人を追跡調査すると皆あまり幸福になっていないといいます。
人間「身の丈」が大事だと思います。自分の実力にあった生活をする。1億円稼ぐ実力のある人は1億円の生活をし、300万円の人はそういう生活をする。当たり前の話。ところが最近の日本はそうなっていませんね。
30数兆円の収入の国が40数兆円の借金をして、90兆円使う。これ年収350万円の人が900万円の生活をし、借金が8000万円ある、「身の丈」をとっくに越えています。日本国が夕張市のようにならなければいいがと思うのは杞憂でしょうか。
by sueki-k | 2010-01-12 12:05 | 佐藤けいのエッセイ