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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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多様性について(byけい)

我が家は今、秋の野草が咲き乱れています。なんといってもリンドウが秋の代表格で,5輪くらい咲いているでしょうか。勿論これは純野生種で、よく探すとこの辺の道端に咲いています。リンドウは種でどんどん増えるので、種を蒔いて増やしている最中です。昨年の正月に蒔いたのが今年小さな花をつけました。
写真はそれではなく、イワシャジンです。これは残念ながら赤城の山野草店で購入したものです。あまり可愛いのでつい買ってしましました。
多様性について(byけい)_c0178008_224192.jpg

こういう野草たちはとても多様性に富んでいます。これとても大事なことのようです。山を杉一色にするのは不自然であり、危険でもあります。今世界の農業は危険な状態にあるらしいですね。ニューズウィークの記事ですが、生産性を重視して単一栽培に走り、その結果ヤバイ状態にあるらしい。オレンジとかバナナ、ジャガイモ、米など品種を効率主義で一種に絞るため、一度病気がはやると全滅の危機になるという。
考えてみれば、人間もそうです。私は男3人兄弟ですが、3人3様です。兄は総領の甚六で家を継いでのんきな生活を送っているし、弟はコンピューターの仕事をしています。同じ親から生まれたとは思えないほど違います。でも違うからいいのです。たとえば地震があったとき、一人は机の下に逃げ込み、一人は布団をかぶり、一人は表に飛び出す。結果だれかが助かります。皆が表に飛び出すと全員が死ぬかもしれません。この多様性は生物学的な戦略かもしれませんね。
ところで最近の世の中をみていると、どうもこの《多様性》が薄れてきているように感じられます。例えば、店。昔はいろいろな店がありました。今はコンビニと100円ショップとファミレスとショッピングモール。全国どこへ行っても同じです。外国の企業が日本の市場をつぶすのは簡単でしょうね。大きなところを押さえれば良い訳ですから・・・昔のほうがやっかいでしたでしょうね。
また、職業も昔より種類が減っているように思われます。私は小学校の頃、いろいろな店がありました。竹細工をしている店、うなぎ屋さん(うなぎをさばくのをよく見ていました)、畳屋さん、洋服屋さん(そこで作っていました)、靴屋さんなどなど、職人の町でした。今は殆ど消滅です。
さて、日本はこれからどこへ行くのでしょうか。
by sueki-k | 2009-10-19 22:32 | 佐藤けいのエッセイ