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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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名と実(byけい)

ジイソブが花盛りです。軒に棒を立てておいたら機嫌よく巻きつき、10個以上花をつけました。
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焼物の世界でこういうことがよくあります。若いうちに何かに入選したり、賞をとったりします。するとその人は、10年経っても同じものを作っていたりするのです。つまり自分のコピーをするのですね。これはあまり良いことではありません。
物事には、「名」(名声、地位、肩書き、お金)と「実」(実力)とがあります。上の例は、実より名のほうが先走った例です。実力より肩書きや名声が先にくるとあまり良い結果が生まれません。その逆のほうがマシです。つまり、実力があるのになかなか認められないというケースです。じつは私がそうなのです。自分でいうのも変ですが、私は実力があります。40代の時、大きな仕事をたくさんやりました。50代になってその「実」に「名」を追いつかせようと思いました。それが今挑戦している日本伝統工芸展などです。やっと「名実ともに」認められつつあります。
面白い例でいうと、宝くじがあります。宝くじに当たった人を追跡調査をすると、たいてい良い人生を送っていないといいます。それは、例えば1億円稼ぐ力(実力)がないのに、1億円手に入ってしまう、1億円稼げる人が1億円使うのは自然ですが、そんな力がない人が1億円使うというのは変なのです。これは不幸になっても不思議はない。
社長の実力がないのに社長になる例はたくさんありそうですね。その場合本人もたいへんですが、まわりも大変です。
さて、先週総選挙の予想をしました。100議席切るというのはハズレましたが、自民党惨敗はその通りになりました。これは、自民党が300議席の実力がないのにとってしまった結果です。「名」と「実」のアンバランスがこういう結果を生んだのでしょう。その意味で、民主党の308議席というのもマズイです。民主党にそんな実力はないはずです。自民党の二の舞にならなければ良いがと心配しています。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」とは良く言ったものです。
by sueki-k | 2009-09-08 20:17 | 佐藤けいのエッセイ