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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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レブンアツモリソウ(byけい)

北海道旅行2日目は、稚内からフェリーで礼文島へ。
礼文島は、山野草の世界ではレブンアツモリソウが有名で、名前だけは以前から知っていました。今回のメインはこれを見ることです。でもこの時期は他の野草も花盛りのはずなので、楽しみにしていました。
下調べで、「4時間コース」というのがあり、それを歩くことにしました。まずスコトン岬に行き、そこから歩き出しました。まずビックリしたのは、木が殆ど生えていないことです。山も標高が高くなると木がなくなり、高山植物の宝庫になりますが、礼文島は標高はないのに木がまったくといっていいほど生えていないのです。見渡す限り草原。不思議な光景です。そこをテクテク歩いてゆくと、道端に様々な花が咲き乱れています。なにしろ光をさえぎる木がないわけですから、お花畑になってしまうのでしょう。
「4時間コース」というので油断していましたが、案外きついのでビックリしました。結構急な坂を登ったり降りたりで、普段歩きなれていないので、足がガクガクになりましたが、なんとかクリアーしてやっとレブンアツモリソウの群生地にたどり着きました。おー、これがレブンアツモリソウか、と感激の対面でした。レブンアツモリソウ(byけい)_c0178008_22272891.jpg
村の人の話では、以前はこの花はどこにでも生えている普通の花だったそうです。それが野草ブーム(特に蘭の花)でこの花は乱獲され今絶滅の危機だそうです。高い時は一株1万円以上で取引されたといいます。そうなるとヤクザが掘りにくるらしいですね。何しろ1万円がその辺にたくさん生えている訳だから、残らず掘っていってしまうのでしょう。この群落は保護されていて、柵で囲ってあります。でも今年も7株掘られたそうです。こういうのなんとかならないですかね。
レブンアツモリソウなどの蘭科の植物は繁殖がとても難しいのです。私もクマガイソウというアツモリソウに似た花を頂いて育てていますが、なかなか増えません。だから値段も釣り上がって乱獲という悪循環なのです。
なんとか頑張って保護してほしいものです。
by sueki-k | 2009-06-10 22:43 | 山野草