陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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「須恵器」という言葉(byけい)

夕べ宴会をしていたら、猫のノリがピッチャーの中に頭をつっこんで水を飲んでいました。その姿があまりに可愛いので受けましたね。どういう訳か、ノリにちゃんと与えている水より、バケツにくんである水とか、流しの水などを好んで飲みます。何故なんでしょうね。
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今日の話は「須恵器」という言葉についてです。
「須恵器」は「すえき」です。これは当て字で、要は「すえき」なのですね。実はこれは「陶器」と書いてもいいのです。「陶」は「すえ」と読みます。昔信楽にいた頃、「陶吉」さんという人がいました。「すえきち」さんです。「陶器」を「すえき」とは意外な感じがしますが、考えてみると須恵器は奈良から平安時代に全国で焼かれていたのです。つまり、今でいう瀬戸物とか焼物とかいう総称として「須恵器」という言葉が生まれたのでしょう。
また「すえ」というのは韓国語で「鉄」という意味らしいので、もしかしたらそこから来た可能性もあります。須恵器は一見、鉄のような感じがしますからね。
きのうも書きましたが、須恵器は鹿児島から青森まで全国で焼かれていました。今須恵器の窯があったところに「すえ」の名前がたくさん残っています。ちょっと列挙してみましょうか。「末野(すえの)」「陶邑(すえむら)」「須恵」「洲衛」「備中陶」「土佐須江」「美濃須衛」など、「すえ」が入っている地名はだいたい、昔窯があったところです。
4,5世紀ころから平安時代まで、須恵器はじつに700年間くらい焼かれました。そして現在焼いている人は殆どいないのです。
私の役割は須恵器を復活させて日本中に知らしめることです。皆さん、力を貸してくださいね。
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by sueki-k | 2009-05-07 21:24 | 須恵器の話