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陶芸家の森の日々                      ~佐藤火圭(けい)ワールドへようこそ!

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続・侘びについて(byけい)

子犬のモナカが、きょう、貰われていきました。
めぐみのテニス仲間で、安中市のご家族です。近いからいずれ会えるでしょう。
モナカ、元気でね。
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17日に侘びとは、というのを書いて、続きは明後日と言いながら、あっというまに5日経ってしまいました。きょうはその続編を書きます。
茶道の始祖と言われている、武野紹鴎にこんな言葉があります。
「侘びとは、ワラ屋に名馬繋ぎたるがごとし」
これの反対は「豪華な厩に駄馬を繋ぐ」です。これは《俗》と言ってもいいでしょう。この《俗》は世の中に充満しています。例えば、豪華な家を建てて、中に飾ってある絵が安っぽかったり・・・もう少し言うと住む人が俗人だったり・・・こういうのダサイというのでしょうか。以前私の尊敬する人が3人いると書きましたが、そのうちの一人は達人のような人でしたが、借家に住んでいました。こういうの、カッコイイですよね。そう、侘びの現代語訳は「カッコイイ」でいいかも知れません。
良く行政が箱物を作ります。「○○美術館」とか。本来は、良い絵をたくさん持っていて、飾るところが欲しいから美術館を作るべきで、絵がないのに美術館を作っても仕方ない。文化会館なども、その土地の音楽活動などが盛んで、是非発表の場所が欲しいから建てるというのでないとおかしい。よく見かけるのは、建てたはいいけど使う人がいない、仕方ないから中央から誰かを呼ぶ。こういうのをダサイと呼びましょう。
侘びから離れそうですが、でも大事な話です。これはハードとソフトの話になってきます。この話は「人生の目的は?」という話に通じます。又にしますね。
by sueki-k | 2009-02-22 19:39 | 日本文化論